2020年上半期 結果発表!

ぱちべえさんが選んだ「すごいエロVR」 2020年上半期

ぱちべえさんが選んだ「すごいエロVR」 2020年上半期

ぱちべえさん

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推薦作品 1
ジャケット画像一緒に撮ったハメ撮りを観ながら可愛い彼女が手コキしてくれる VR

[採点:60/60点(ふぁぼ:10、新機軸:10、演技:10、エロ:10、密着:10、淫語:10)]

この作品は見終わった後こそ、たぎる、みなぎる。

映像が終わり、真っ暗な画面になってもゴーグルを外せなかった。暗闇の中、その後繰り広げられるだろう、あれやこれやの妄想が止まらない。いちゃラブを嫌う者としてはあるまじき自身の感情に驚いた。

「ハメ撮り」は2020年上半期VR AVのトレンドと言える。男優自身がカメラを装着する『ハメ撮りVR』が本格化したこともあるし(ただ、これはいわゆる「ハメ撮り」ではなく撮影手法)、矢澤レシーブ監督によるビデオカメラの映像を傍らのモニタに映し出すリアルタイムハメ撮り、秋山メメ監督によるスマホやチェキによるハメ撮り。鏡を使うVRも増えた(鏡で女性を別の角度から見せる手法も、ハメ撮り的欲望の一種だ)。

これらは、男優の動きが制限される現状のVR AVで、いかに視点の自由を獲得するかが目的と思われ、実際、どれも大きな効果を上げている。一方で「ハメ撮り」によって浮かび上がってくるものは監督によってかなり違いがあり、矢澤レシーブ監督なら関係の背徳さや、男の身勝手さを強調するし、秋山メメ監督なら刹那的な乾いた関係を際立たせる。

今作のハメ撮りはこれらのどれとも違う。

ハメ撮りは最中の楽しみも大きいが、事後もまた楽しい。どちらも楽しめる構成になっていて、とくに事後に焦点を当てているのは珍しい。視聴前に想像していたのとだいぶ異なる構成で、この構成の秀逸さが再生終了後もゴーグルをかぶっていたいと思った理由の一つだ(だからこそ、ここでは構成に触れない)。

藍色なぎの視線の気持ちよさと、ほどよい従順さは、今作を圧倒的な傑作にしている。

現状のVR AVは、女優の視線が不自然なものが多い。男に正対し、まっすぐじっと見つめてくる。ことさらに視線を交えてくる。目を合わせることはたしかにだいじだが、邪視という言葉があるくらいで、そうそう相手の目を見つめるものではない。犬だったら吠えられるし、ヒグマだったら喰われるし、ヤンキーだったら絡まれる。藍色なぎの視線の「合わせ方」はすばらしく親密かつリアルで、とても居心地がよい。

演技について「リアル」とか「自然」といった言葉がよく使われるが、無頓着にこの2つの言葉が混用されることが、Twitterの「読書感想文って必要なくない?」トレンド等に散見される低質な議論を招いている、と自分は思っていて、藍色なぎの視線はあくまで「リアル」だと強調したい。表現として「自然」であることは、現実の「自然」さをなぞることではなく、もっとずっと難しいことで、それを藍色なぎとレモンハート中島監督はやり遂げている。

また、藍色なぎの従順さもリアルだった。たいていのVR AVで、女性はもはや介護レベルで男に献身するが、その従順さに自分はずっと胸苦しさを感じていた。女性がNOと言い張るとAV的に成り立たないので、結局は男の欲望を受け入れていくのだが、藍色なぎは抵抗を示す感情に細やかなグラデーションがあって、男にとって都合よくはあるけれど、かいま見える関係のフラットさにほっとする。

ハメ撮りして、一緒に鑑賞しても、ここにあるのは、ごく健全なカップルのセックスだ。AV全般では、今期はNTR、不倫流行りで、VRにもその影響が見られたが、背徳的でないと官能的でない、ということはけっしてない。今作を見ればわかる。私はVR AVで初めて恋人を得たとまで思った。タイトルの「可愛い彼女」とは、容貌だけを指しているのではない。

推薦作品 2
ジャケット画像巨乳エステティシャン2人のエロ過ぎるオイルマッサージ!だけでは終わらず、ぬるぬるテカテカ極楽3Pへ!

[採点:60/60点(ふぁぼ:10、新機軸:10、演技:10、エロ:10、ハーレム:10、淫語:10)]

2020年上半期、もっとも画期的作品。どのVR AVにも似ていない。まだ誰も見たことの無い景色。

設定はよくあるメンズエステ、ムチムチオイリーな3Pハーレム。本真ゆりと葵百合香が淡々と接客するにも関わらず、異様に高いテンションが終始維持される。物静かなのに淫語的な魅力も猛烈で、ふとした吐息に震え、感動的なまでの官能に、いつのまにか自分は嗚咽をもらすようにあえいでいた。

無言になってもまったく動じないというVR AVでは希有な資質を持つ本真ゆり、ずっと何か言いたげな愛嬌たっぷりの葵百合香という女優の組み合わせが効いている。他の女優で同じテンションが保たれるのは想像しづらい。

でも、いくら理由づけても魅力の数パーセントにしか触れられない。蛇足気味に言葉を羅列するなら、これぞ超々「天井特化」であり、仰向けになる快楽をこれほど味わえるVRはない。そしてこれぞ「前から! 後ろから! ハーレム」の極致であり、二人の女性から同時に責められる快楽をこれほど味わえるVRもない。

まさに体験してこそ成立する映像であり、VR AVの醍醐味が凝縮されている。

言葉を重ねるほど、この作品の魅力を言い洩らす気がする。もう、すべての人の脳内に直接語りかけるより他ない。

……この…エロVR……優勝……人生…最短の83分だよ、もー(最後早口!!

推薦作品 3
ジャケット画像彼女と一緒に行ったエステで隣で施術を受けている彼女がエステティシャンにNTRされていた!しかもそれを見てしまったボクもエステティシャンにNTRされてしまい、まさかのカップル同時NTR!

[採点:59/60点(ふぁぼ:10、新機軸:10、演技:10、エロ:10、ハーレム:9、淫語:10)]

今作の世界線は「悪魔的な魅力と思考の女たちが、カノジョにレズレイプまがいの行為におよび、同時に、目の前でカレシも強引にネトる。悪魔的な女たちはドSにカップルを挑発しつづけ、いつの間にかカノジョは洗脳されたようにセックスに没頭していく……」というものだ。なんとすばらしい世界線。

2020年上半期は「世界線の成立」がVR AVの大きな課題になると思っていた。

たいていのVR AVで、ユーザーは主人公となる。映像内の登場人物となって、その時間を生きることになる。そのことにもっと制作側もユーザー側も意識的になっていいんじゃないかと思う。シンクロさせなければならないのはチンポジだけではないのだ。状況を理解し、受け入れ、感情を沿わせなければならない。※これを「心クロ(シンクロ)」と呼ぶ。

めざす世界線があやふやに終わる作品は多い。女優、主人公(つまり自分)の動機や行動がちぐはぐなことがよくある。「作品中の時間を生きる」ことがVR AVの楽しみの一つなら、世界線のゆくえを安心してたどれることは大いに重要だ。

女優にとっても不明瞭な世界線で、演技する手がかりを与えられないまま放り出されたら、どうたたずんでよいのかわからない。VRでは「女優の演技力」がとくに必要とよく言われるが、はたして「演技力」なるものは女優だけの責任なのか。

だから、世界線を把握するための「地図」が女優に渡されているか、自分は気になる。

この作品の野心的な世界線は見事に成立している。世界線の地図は、三人の女優にしっかり渡されている。そして、三人ともかんぺきに地図を理解している。それぞれに発する視線の絡み合い方が絶妙で、美園和花の「オマエノ カノジョ オイシイゾ」とあざ笑っているような悪魔的な視線には戦慄した。あやすように男を転がす河北はるなの女性上位感は圧倒的だった。真宮あやはネトられ、エスカレートしていくカノジョという超難役を見事に果たした。

きわめて魅力的で、きわめて難しい世界線を成立させた女優陣と監督を絶賛する。VR AVハーレムで、ここまで安心して世界線をさまよえる作品はなかった。半泣きの自分と、けんめいに腰を振る真宮あやのかたわらで、「オマエノ カレシサン コンナカオ シタコトアルカ……」と、河北はるなと美園和花がまだ笑っている気がする。

推薦作品 4
ジャケット画像終電を逃した巨乳社員2人とホテルで部屋飲み 酔って熟睡する後輩のW無防備胸チラを見たら…あなたならどうする?

[採点:57/60点(ふぁぼ:10、新機軸:8、演技:9、エロ:10、ハーレム:10、淫語:10)]

おしえてください
ハーレムに生きとし生けるものの
ちんこの数に限りがあるのならば
アタシはどうですか アノコよりいいですか
フェラはどうですか アソコもいいですか
おしえてください

私はハーレムVR AVの防人。これまで再三「アタシの方がいいよね?ハーレム」に警鐘を鳴らしてきた。肩にとまるカナリヤは、ハーレムに女性の喜びが感じられないとき、死ぬ。これまで多くのカナリヤを死なせた。この日も、また一羽死なせるかも知れない、そう覚悟してゴーグルをかぶった。

セフレにしている後輩(原花音。以下、Jカップ後輩)と、酒ぐせが悪い後輩(牧村柚希。以下、Fカップ後輩)。二人は主人公のちんこを奪い合う。それもひっきりなしに。Jカップ後輩がこれ見よがしにパイズリすれば、Fカップ後輩が「アタシの方が〜」と押しのけ、ちんこを挟む。コントすれすれだが、どちらも大真面目。押しのけられたらぐいぐい近づいて「ほらぁ」と誘惑してくる。その距離感が、あまりにも大胆かつ絶妙で防人は言葉を失った。後に、二人の女は本気で酔っていたと風の噂に聞いた。

ハーレムには珍しく、乱交セックスはベッドの上で行われ、彼女たちの動きに合わせて、ぐわんぐわんと揺れる。これまで見たハーレムVRの中でも最高峰の「二人の女と同時にセックス」する感。

お前たちはそれでいいのか? それで満足できるのか? いいね!が自分にはつかず、あの人にはついた、その程度で心を病む現代人として、アタシのおっぱいの方が好きですよね、と言い放つのは強メンタルすぎないか?

牧村柚希の酔ってすわった目は、「映え」ることより、自分自身の喜びに集中した方が幸福だと教えてくれる。コメディエンヌぶりが際立つ原花音は、押しのけられるたび、押しのけるたびにむしろうれしそうだ。ハーレムの醍醐味はとっかえひっかえ、にある。Jカップ後輩に挿入中、Fカップ後輩のアソコを足でいじるほどの傍若無人さを発揮する主人公が爽快だ。軟弱な主人公ばかりのハーレムVR AVについに豪傑が現れたのだ。

視覚的な臨場感は申し分ないどころではない。もはやしかつめらしく何かを守っている場合か。「アタシの方がいいよね?ハーレム」防衛線はあえなく決壊した。そのまま、その夜は祭りとなった。最後、スペレズ気味にキスする二人の後輩を見て、私が守っていたものは、とおかしくなった。

カナリヤは死ななかった。むしろ派手にさえずった。「クルックー!」、カナリヤは平和の使者、ハトに変わり飛び去った。

推薦作品 5
ジャケット画像後世に語り継がれた佐倉絆というAV女優~童貞偉人を神テクで筆下ろし~

[採点:56/60点(ふぁぼ:9、新機軸:10、演技:10、エロ:9、密着:9、淫語:9)]

ほとんどのVR AVでは、視点が「自分」のものだ、という暗黙の了解がある。しかし、それを保証するものはない。実は自分の視点ではないのかも知れない、そう思わせる不穏さがジーニアス膝監督作品にはあって、その不穏さが好きだ。

この、視点のレトリックがぞんぶんに発揮されたのが麻里梨夏の『不適当な温度感 ※』だった。それほどあからさまではないものの、今作にも、そのエッセンスは多分に含まれている。詳しくは書かないが、佐倉絆の視点になる時間まである。

アガサ・クリスティのミステリばりに、叙述自体がトリックとなる監督の持ち味が発揮されている一方で、VR引退作として、しっかりAV女優・佐倉絆を見せるというミッションも見事に達成されている。むしろ、こんな引退作を残せるのは女優にとって本望じゃないか、とすら思う。「佐倉絆は最高のSEXを追い求め時をかけ、そして未来に残る」というメーカー紹介文の一節は単なる惹句ではないどころか、まさにそういう構成だ。

この作品以後、私は佐倉絆を「きずぽん」と呼ぶようになった。引退作でファンになるのは遅すぎるが、何事も自分は遅いのだ。

主人公、作家・網純太郎は、きずぽんと結ばれ、今も読み継がれる小説『泡沫の標(うたかたのしるべ)』を書く。うたかたの存在にも似たAV女優の中で、あなたはたしかな標だった、という含意を推測することすらヤボに感じるほど、きずぽんの存在感は太い。VR AVで女優とたしかにつながっている感覚をこれほど味わえるのはまれだ。

※『【新感覚ドラマVR!】ボクにとって動画ってやつは結局夢と同じで、ぬくもりも無ければ香りもしないが、そこでしか存在しない君を想う不適当な温度感 麻里梨夏』。ぜひ2019年上半期のレビューを参照してほしい。

推薦作品 6
ジャケット画像マジックミラーペアルームNTRエステ 2 すぐ隣で敏感な彼女が大絶叫エビ反りイキしまくっている中、痴女エステティシャンに責められナマSEX

[採点:55/60点(ふぁぼ:8、新機軸:9、演技:9、エロ:10、密着:10、淫語:9)]

前作のエステティシャン・黒川さりなや、施術されたカップルのその後にも触れるなど、「ペアルームNTRエステサーガ」化しているのがおもしろい。エステティシャンたちの動機も明らかになり、世界線の輪郭がはっきりしてきた。カノジョ役にみひなが起用されたのにはびっくりしたが、セックスのオンオフをはっきり表現できることもあるだろうし、施術後、カップルは崩壊せずに、むしろ以前より仲良くなるという効能を強調したかったのかも知れない。

いずれにしても、このシリーズで重要なのは女性エステティシャンが自分をネトってくる説得力だ。無邪気な驕慢さと、凄腕のセックステクニックを持つ川原かなえは、シリーズ第一作の黒川すみれ(現:西田那津)以来の説得力があった。

推薦作品 7
ジャケット画像最高の愛人といいなり温泉不倫旅行 ねね

[採点:55/60点(ふぁぼ:8、新機軸:10、演技:8、エロ:10、密着:10、淫語:9)]

2D映像を活かした導入から、ハンディビデオカメラの映像を傍らのモニタに映し出すリアルタイムハメ撮りまで、培ったノウハウを惜しみなく投入した感がある。同じ矢澤レシーブ監督で梨々花主演の『SM VR ※』をほうふつとさせるシーンは強烈なインパクト。説明的なセリフはほとんどなく、カットの切り方も冗長さがなくスピーディで小気味よい。今期の作品群の中でも随一の完成度じゃないかと思う。もっと言えば、ここまでのVR AVにおいて、一つの到達点を見た気がする。

田中ねねをVRで最初に見るならこの作品だと待ったかいがあった。「いいなり」になるとはとても思えないしたたかな存在感が、この作品にぴったり合っていた。

※『【VR】SM VR 大好きな彼女と初めてのSM!初めて見る拘束具を使って快感でおかしくなるまで続く玩具責めで失禁イキっぱなし』。2018年下半期の得票作品。

推薦作品 8
ジャケット画像美尻コンテストの控室でデカ尻お姉さん達に狙われたスタッフのアナタ!! 本番に向けてのパンプアップで杭打ち騎乗位、顔騎、ハーレム尻コキで夢の痴女られタイム突入〜!!

[採点:54/60点(ふぁぼ:9、新機軸:6、演技:9、エロ:10、ハーレム:10、淫語:10)]

タイトルにあるような「パンプアップ」のための痴女行為、という理由付けは実際まったく感じられず、ひたすらに四人の痴女に喰われる大ハーレム。女性がめまぐるしく入れ替わり立ち替わり隙間に顔をねじこんでくる豪快なハーレムVRは真咲南朋監督ならでは。女優四人とも監督の意思をかんぺきに理解しているように見え、一瞬もアイドルタイムがない。天井特化アングルが導入され、白熱するハーレム騎乗位に理性は飛ぶ。濃厚な淫語と嬌声の渦に巻き込まれる、まさに名人芸。

推薦作品 9
ジャケット画像ママさんバレー部の練習終わりに、欲求不満なグラマラス卑猥ボディ のおばさん2人に、【ロッカーの中】に押し込まれて…熱気ムンムン

[採点:54/60点(ふぁぼ:9、新機軸:6、演技:10、エロ:10、ハーレム:10、淫語:9)]

本真ゆりと葵百合香出演。同じ女優のペアで2つのメーカーから立て続けにリリースされるのは珍しい(※)。今作では二人ともよくしゃべる。ただ、本真ゆりの沈黙を少しも怖れず、悠然としている希有な特性、葵百合香のつい口を挟んでしまうチャーミングさがやっぱり効いている。ゴールデンコンビだと思う。

『ロッカーの中』シリーズだが、本来差すはずのない方向から光があたる。実をとったということなのか、セリフがなくても表現が豊富な女優たちだからか、まるで匂いまで感じる密着空間だった。ロッカーから解放された後も、二人が近い。慌ただしさがなく、じっくり三人でスローに楽しむ感じがとてもリアル。

※ 今作と『【VR】 巨乳エステティシャン2人のエロ過ぎるオイルマッサージ!だけでは終わらず、ぬるぬるテカテカ極楽3Pへ!』。

推薦作品 10
ジャケット画像全編天井特化アングルVR 八乃つばさ

[採点:54/60点(ふぁぼ:6、新機軸:10、演技:9、エロ:10、密着:10、淫語:9)]

「天井特化」は2020年上半期を振り返るのに欠かせない。今作はその名も『全編天井特化アングルVR』。効能を最大限訴求するタイトルは、例えるなら『JAWS(ジョーズ)』を「サメのホラー!」と名付けるようなものだし、『シャイニング』なら「超こわいお父さん!」と名付けるようなもので、情感ないことおびただしい。しかし宮迫メンバー監督はとにかくセックスの情感を撮るのがうまい。まさにこの距離!という臨場感にあふれ、なぜか画質もひときわ良く感じる。

そのうえ、今作は八乃つばさ独特の「八乃語」の威力もあって、淫語がすばらしい。痴女M男AV並みにツボを押さえた言葉選び。にも関わらず、途中で「今度は君がアタシを責めたくなったでしょう?」と、痴女M男AVで忌み嫌われる「逆転」があるけれど、以後のバックも正常位も抜群なのは、やっぱりこの監督ならではだと思う。

「天井特化」は、「このエロVRがすごい!」でも活躍しているハリマオさんが考案した、ことになっている。このあたりについて、Twitterのタイムラインからわかる範囲でかんたんにまとめておく。

2019年3月に、ハリマオさんは次のようなツイートをしている。

KMP VRさんが次のようにリプしているのが興味深い。

読み進めていくと「天井が全開で見えるアングルで」とあるが、2018年6月くらいから、この天井願望をハリマオさんは口にしている。
そして、はっきり図解されたのが、2019年8月のこちら。
ぜひ、このツイートは、ツリーを最初からじっくりたどってほしい。

この後、ハリマオさんがどんな活躍をして、今の「(とくにKMPの)天井特化」ブームに至ったのか、経緯は知らないが、重要な役割を果たしたことは確かだろう。

一方で、時を前後し、さまざまな制作者がやはり覆いかぶさっても顔が切れない騎乗位撮影のチャレンジを繰り返していたことに注目したい。上記のツリーを読んでもらうとわかるが、アリスJAPAN VRさんも天井にカメラを向ける角度を試行錯誤していることがうかがえるし、ナチュラルハイ『汗だく種搾りプレスVR 〜』(2019年7月)で、これまでにない種搾りプレス(ちんぐり騎乗位)の体感が得られた理由として、これまでより天井を向いたカメラ角度があったことに自分は触れている。

また、unfinished『隣に住む憧れのお姉さんが無防備すぎて僕は、、、 佐藤ゆか』(2019年12月)で見られる視野の仰角が大きい覆いかぶさり騎乗位は、明確に意図されたものだと聞いた。ハリマオさんによれば、KMP『すっごい射精管理。ご奉仕痴女と連続’奥’射精!! 優梨まいな』(2019年6月)、同じくKMP『篠宮ゆりVR 篠宮ゆりを楽しむ夢の4シチュエーション』(2019年7月)でも天井特化の原型が見られる。きっと他にもたくさんあるはずだ。

ハリマオさんの慧眼、図解し抽象化する力、何よりその魅力を周囲に伝えて巻き込む力はすばらしい。ユーザーの要望をくみとりVR AVならではの「コンセプト」として定着させた宮迫メンバー監督もすばらしい。そして、同時多発的に、多くのメーカー、監督がそれぞれ独自にこの見せ方を「発見」し、実際に映像化していることも忘れるべきではないだろう。日々、VR AVのこうした進化を目の当たりにできるのは、たまたまその時代に居合わせた特権で、ずいぶん幸せなことだと思う。

メッセージ

私が編み出したパチンコ必勝法に、ビギナーズラック戦法があります。わざとビギナーのフリをするのです。必要以上にキョロキョロし、両隣に人がいない台を選んでオドオドと座る。パチンコ台の間に挟まっているサンドと呼ばれる両替機に千円札を入れるとパチンコ玉が出てくるのですが、わざと右左を間違えて隣の台に出してしまう。するとパチンコ台は「こいつ初心者だな」と判断して、ビギナーズラックが発動する。おすすめです。

こういう根拠ゼロの必勝法を俗に「オカルト」と言います。

海外で活躍中のある若手サッカー選手には、きわめて有能なパーソナルコーチがいて、そのコーチは、シュートするとき、親指を立てて人差し指をのばし、中指はピストルの引き金にかけた形にしろ、と指導します。バキューン、と声を出したくなる形ですね。すると全身が狙いに集中するよう動作し、心も冷静になるのだそうです。

これはオカルトでしょうか?

後者には、前者にないものがあります。それは「身体性」です。
ここでは、身体が思考や心に影響する、という意味合いで使います。

先のコーチが「お前はスナイパーだ。一撃で仕留めるつもりでシュートを打て!」と言うだけならオカルトですが、体をある種の型にはめることで、心身に影響させるのはオカルトと片付けられません。

これまでより仰向けになったときの視野の仰角が大きい「天井特化」がそれを実感させてくれます。私はVR AVを見るときになるべく男優に体勢を合わせますが、騎乗位のとき、完全な仰向けにはなっていませんでした。床から15度程度、上体を起こしていた。じゃないと、いろいろ見たいものが見えないからです。

今期、多くの作品で天井特化的アングルが見られました。いつもの調子で上体を起こすとむしろ違和感がある。完全に仰向けになって見たとき、快感は倍増しました。覆いかぶさる女優の顔が見える喜びがよく語られますが、私がむしろ大声で言いたいのは、背中を完全に床につけられるすばらしさです。身体の安定が快感に大きく影響するのです。

体位合わせない派にはまったく関係の無い話です。ですが、主に視覚と聴覚に頼る視聴スタイルでも、やはり身体性は無視できない。

南北戦争の野戦病院で観察された、幻肢痛という症状があります。四肢の一部を失った兵士が、あるはずの無い手足の痛みやかゆみを訴える。脳と身体すみずみをつなぐ神経のマッピングが、失われた部位を補完するために誤って改変されることが原因のようですが、痛みはなくとも幻肢は私たちVR AVユーザーになじみぶかいものではないでしょうか。ただし、この場合は実体のない、幻肢という四肢が私たちの身体を拡張する、というまったく異なる意味で。

これまで、実際の記憶に由来する身体の錯覚は語られていました。でも、それだけではないのかも知れない。

きずぽんラストVRで、手をたんねんに舐められるシーンがあります。私にはそんなリアル体験はありません。でも、あきらかにきずぽんの舌を手に感じた。それはおそらく私の幻肢が舐められていたのです。

結局、オカルトになっちゃったじゃねえかよ、と思うのはまだ早い。ビギナーズラック戦法は本当によく当たるのだ。それに、AV以外のVRヘビーユーザーが「VR感覚」という言葉を使っているのをTwitterで目にして、私は意を強くしているのです。

私たちは、VR AVを見る作法をずいぶんと身につけたのだと思います。茶室のにじり口に代表されるように、作法は身体性に由来するものが多いと感じます。私たちは幻肢という身体でVR AVを味わいつつある。

そして2020年上半期、より緻密に整合された脚本や演出を求めるフェーズに入ったと感じます。私はしがない性欲の奴隷で、ちんこ、という身体ばかりが関心事です。でも、盛大なあえぎ声にまったく気づかない隣の布団の妻や夫に、心がかゆみを感じるのです。身体性を実はたんねんにVR AVは追求してきたと私は評価していますし、それが2D AVとは異なる官能を生んできたと思います。そのぶん、2D AVでは見過ごしてよかったささいな齟齬がVR AVでは大きな瑕疵となる。

そうした意味で、まさのり監督による一連の作品に熱狂しました。まさに体も心も揺さぶられました。

また、ハーレムVRにおいて手持ちぶさたなサブポジション問題を、以前から真咲南朋監督の豪腕が解決しているのを見てきましたが、今期のボルボ中野監督のハーレム演出はすばらしかったと思います。10選には入れませんでしたが『【VR】 開始0秒で即エッチ!最初から最後まで6人のお姉さんとエッチしまくり!!…』は6人もの女優が、これまでちょっと見たことが無いレベルで同時に見事に活躍し、なおかつ整理されたハーレムVRでしたし、『【VR】何でアンタ抜け駆けして付き合ってるの??みんなで裏校則作ったよね〜…』もS女M女入り乱れた見逃せない佳作でした。

これまででもっとも豊作な半年間だったな、と思います。