ポポロさんが選んだ「すごいエロVR」 2016-2021オールタイムベスト

VRがリアリティへの挑戦であるなら、かわいい女の子がムサイ自分の前に現れて結ばれるストーリーにリアリティをもたせることは課題の一つのはずです。

松本いちかとエッチができる作品はいくつもありますが、あれだけの美少女と結ばれるストーリーは果たして現実的なのでしょうか？

本作は、松本いちかの役柄をCMに出演しているアイドルにして、ますます距離を感じさせるものにしています。

手が届かないただ憧れるだけの存在と、彼女との距離を認識したところから物語は始まり、恋をして、彼女がそれに応えてくれる。

そのストーリーは自分がいちかちゃんと結ばれてよいという奇跡を信じさせてくれるものでした。

VRのなかで松本いちかの存在をもっともリアルに感じられた本作は、わたしのなかでエロVRの到達点です。

活動年数とファンとの距離を掛け算すれば、史上もっとも愛されたAV女優のひとりが佐倉絆なのだと思います。

その稀代の大女優の最終作にふさわしく、彼女がすべての魅力をみせ、すべてを出してくれた作品でした。

現実と虚構の境目が曖昧になっていくオープニングが素晴らしく、VR動画という虚構を楽しむのにこれ以上ない導入でした。

エロVRを購入する基準は好きな女優がでているかが多いのですが、本作は話題作だから買いました。

目当ての女優がいないで買ったのですが、作中の優梨まいながかわいくて、愛おしくて、大好きになってしまいました。浅倉南を越える理想の幼馴染が存在するとは思ってもみませんでした。

作中の女の子に初めて出会って好きになる。そんな体験ができたのは本作が初めてでした。

エロVRは、好きな女優さんと会えたり、ただ興奮剤として使ったりするものだけのものだなく、その中で人を好きなれるのだと知れた作品でした。

VR映像のなかの世界は現実のどこかで実際に起こっていることで、VR映像を見ることはその現実に参加することだと信じています。
しかし、一人の女優が複数の作品で別々のひとでいるのを見ると、いったいこの世界はどうなっているのだろう、どこかで前提が間違っているのではないかとも思えてしまうのです。

パラレルワールドが存在するのだろうか。
あるいは全てが台本と演技で、VR作品が見せているのは現実ではなく、ただの映像作品にしかすぎないのだろうか。

一見、総集編にもベストアルバムにも見える本作では、スタンドとなった枢木あおいが彼女の存在したいくつもの世界と、その姿を見せてくれるものです。

同時に存在するはずのないものが並列に見せられたとき、それでもそれぞれの枢木あおいが確かに存在するものと思えたのは、それぞれの世界での彼女がぞっとするほどリアルな息づかいを見せてくれたからなのだと思います。

エロVRを映像作品とするなら、その作品を見ているわたしは観客です。
映像の世界には関与できない、参加できない。

その意味では、エロVRはゴーグルをかぶる手段と視野が少しだけ独特の、２DAVの亜種に過ぎないとも言えるのです。

この作品では、ラグビー部マネージャーである彼女が、自分の身を教師に捧げる姿を目撃してしまうものです。

悔しく思う気持ち、彼女をすぐに助けたいけれど、ゴーグルの向こうに足を踏み入れられないもどかしさ、再生時間の増加とともに為すすべもなく進行していくストーリーに何もできない無力感、それらを味わったときに、しかしわたしは初めて作品に参加していると感じることができたのでした。

そしてエロVRが、２DAVの一分野なんかではない、はかりしれない可能性を持っているものと期待を高めたのでした。

衝撃でした。

VRでこんなに密着感を感じられるのかという感動もありましたし、佳苗るかちゃんがこんなに小さくてかわいかったのかと驚きました。

佳苗るかちゃんのことは2DAVで見て知っていましたが、それだとサイズ感がわからないんですよね。顔も思っていたのよりも何倍もかわいかった。

自分だけに微笑みかけてくれたからかもしれないけど、エロVRの距離感で見ると、女の子ってこんなにかわいいのかと感動しました。

VRでいろんな女優さんをみてみたくなりました。

倉多まおがお尻を向けたアングルを見せてきたとき、エロVRやばいな、始まったな、と思ったのでした。
エロVRとの出会いを思うとき、思い浮かぶのは倉多まおのお尻です。