2023 結果発表!

LilySargentさんが選んだ「すごいエロVR」 2022年上半期

LilySargentさんが選んだ「すごいエロVR」 2022年上半期

LilySargentさん

推薦作品 1
ジャケット画像【VR】巨乳回春おち●ぽ勃起持続化エステ 藤森里穂

メーカーKMP

監督宮迫メンバー

出演藤森里穂

得票数2   (他のレビューを見る

推薦理由:メンズエステものの頂点を見た気がしたから

風俗は売春防止法との兼ね合いから、男性と本番行為をするのはスタッフとたまたま恋に落ちて肉体関係に発展しただけだからというファンタジーが前提にあります。本作品の藤森里穂さんはスタッフ→恋人への移行が非常にシームレスで「あ、今藤森里穂さんは自分のことがいつの間にか好きになってセックスしているんだ」とファンタジーが実現してしまう夢のような作品です。

まずカウンセリングから始まりますが、藤森里穂さんは同情→返答を徹底しており、ここから私がエステに来た理由(EDなのに病院ではなくエステに行くというストロングスタイル)が分かると同時に、藤森里穂さんは「ベテランでとても丁寧な接客をするスタッフ」であることを自然に印象付けています。また、時々彼女の声が裏返りますが、ここからも接客用に声のトーンを高くしていることが伝わります。

初めは普通のマッサージ→おっぱいを見せながらオイルマッサージ(何それ?)という流れですが、身体の見せ方が非常に上手いと感じました。下半身の機能が正常な(と思いたい)私は正直ここだけで大変なことになってしまいます。
一方で藤森里穂さんはスタッフとして接することを徹底しており、いい意味でローテンションでゆったりとした時間が流れています。

次第にキスされたり私のナニを舐められたりとマッサージの域を逸れ始め、最終的にはどうやらEDが完治したようで、『お客様はタイプなので特別にいいですよ』と1回目のHが始まります。
挿入し終えた後に手を口元に持っていく仕草がエロいです。ほどよく脂肪が乗ったお腹周りやオイルでテカっている胸もエロい。騎乗位でガンガン杭打ちされながら『数十分前までEDと言っていたのにしてますよこうやって』と言われて脳汁が溢れます。
さっきまであんなに丁寧なスタッフなのに、一度セックスが始まると主導権を全く握らせてくれない。男として情けなさもありますが、私はここのギャップに惹かれてしまいました。

ここで終わらないのが本作品。お風呂でイチャイチャし始めるのですが、初めの丁寧なスタッフではなく、心なしか上目遣いになっていて、私への恋心を仄かに感じられるようなセリフ回しになっているのです。その後の2回目は騎乗位がなく私に委ねており、1回目とは完全に関係性が異なっていると感じました。フィニッシュ後『もう1回しましょう』と話しかける藤森里穂さんはスタッフやSの強い女性ではなく、もはや私の恋人になっていると錯覚します。セリフの言い方や間合いが完璧で、最終的にはエステに来た当初の目的を忘れてしまうほどの没入感です。

1秒たりともムダなシーンがない、藤森里穂さんのよさが全て詰まった渾身の1作だと思います。こういったエステものは最終チャプターの本番以外はおざなりに視がちですが、本作品は通しで視ることに意味がある作品です。正直下半身的に通しで見るのは中々しんどい、そして藤森さんに触れることができない。強いて言うならばこの2点がマイナスポイントでしょうか笑

推薦作品 2
ジャケット画像【VR】遠距離恋愛~別れの言葉をキスで塞ぐ時間いっぱいギリギリまで中出しセックスしまくる出発の日の朝~ 濃厚接吻ベロキス超多め!射精の瞬間もKISS! 美谷朱里

メーカー本中

監督ZAMPA

出演美谷朱里

得票数1   (他の1票作品を見る

推薦理由:カップルモノ=好きな女優とイチャラブを体験できればOKというイメージを見事に崩したから

カップルモノのVRは「推しの女優と付き合う体験ができる」点で正にVRの真骨頂ですが、「日常でこんなシチュエーションあり得るか?」「何だか会話がぎこちなくないか?」といった些細な違和感からもう1人の私が「そんな訳ねーからw」と囁いてきてしまい、つい没入感がそがれてしまいがちです。加えてチャプターごとにシチュエーションが大幅に変わることが多く、通しで見る場合は自身による補完が必要になります。
その点、本作品は「また遠距離恋愛に戻ってしまう最終日」を起点に進んでいきそこからズレることなく、「しばらく会えなくなり寂しいから最後にHをする」と非常に合理的です。

美谷朱里さんの芝居は言わずもがな。私のシャツの皺を気にしたり、『浮気は、、しないかな多分?』と私の気を引くような発言をしたり、突然電車の時間を気にし始めたりと、少しでも気を紛らわそうと話題を作っているのが伝わります。私は「演技が上手い女優さんは何を兼ね備えているのか」言語化できませんが、目線の外し方やトーンの強弱が上手く本当に会話をしているようです。

会話の合間合間にキスをはさみますが、ここも「よし、するぞ」というような一拍があるわけでもなく流れるようにしてきますのでスキンシップ感があり、「遠距離恋愛をしている(≒付き合い始めてからそこそこ長い)」設定と齟齬が生じていません。そして徐々にキスの回数が増えHが始まる、あまりにも自然すぎます。

1度目のHを終えた後、ここからが本作品の一番の見どころです。
双方服を着直し、さあ出発するぞというときに突然『イヤだ。』『半年長い。』と駄々をこね始める彼女が。初めは『半年って何日?』と気を紛らわすために会話しようとしていますが、次第に涙目になるとともに口数も減り、最終的には目に涙を一杯浮かべながらイヤイヤしていて、抑えていた感情がどっとあふれ出すサマを見事に体現しています。基本的にカップルモノは双方ハッピーなので、この展開は新鮮でした。
ここで感情が爆発しきっているからこそ、初めの私をからかうような言動は自分の気を紛らわすためだということが分かり、次視聴するときに彼女のその健気さにとても愛おしくなってしまいます。

2度目のHは正常位の状態で主導権を握ろうとしたり(引き倒した状態で私のワイシャツのボタンをはずしています)、涙目になりながらスパイダー騎乗位をしたりしている姿は若干の違和感がありますが、これは彼女の感情がぐちゃぐちゃになっているからだと捉えることもできます。最後の対面座位も泣きじゃくったりキスしたりで私自身もよく分からない状態になってしまいましたが、そういうことなのでしょう。
全部通してタイトルに違わずキスばかりしておりますが、美谷朱里さんの肌が非常に綺麗なので気持ちよく没入できました(一見綺麗な女優さんでも、VR上で非常に肌が荒れているように見える方はそこそこいらっしゃいます)。

最後は恐らく私から別れを告げる衝撃的な展開。あれだけHしてこれはヤリ捨てでは? 家においてある荷物はどうするの? 正直ここはプロポーズみたいなハートフルなエンディングを迎えてもよかったと思うのですが・・・
これは転勤と一人暮らしが楽しすぎて恋人と別れた私への罰でしょうか。いずれにしても、寂しいといった感情が欠落している私にさえそう思わせてくれる構成と美谷朱里さんの芝居に天晴れです。

美谷朱里さん、デビュー当初より身体つきが女性らしくなり魅せ方がますますエロくなった気がします。もう総合力で彼女と闘える女優さんはいらっしゃらないのではないでしょうか。

推薦作品 3
ジャケット画像【VR】サツキとサツキ SEXが天才すぎる姉妹 さつき芽衣・沙月恵奈

メーカーKMP

監督宮迫メンバー

出演さつき芽衣 沙月恵奈

得票数1   (他の1票作品を見る

推薦理由:女優複数の作品は対峙していない方の頑張りが作品の良さに直結すると気が付いたから

義姉妹のさつき芽衣さん(姉)・沙月恵奈さん(妹)が私を取り合うという(いい意味で)出来の悪いエロ漫画のような作品です。

私は女優複数の作品をあまり好みません。なぜなら、相手にされていない女優はたいてい羨望しているだけで、私も「何か暇そうだな…」とつい気が逸れてしまうからです。ところが、本作品はHをしていない側、特に沙月恵奈さんが非常に頑張っていて手持ち無沙汰感がありません。

例えばさつき芽衣さんが騎乗位をしているときは横で喜怒哀楽を全て出していたり、挙句の果てには『恵奈の顔見ながらイって』とキスをし始めたりします。バックの時もキスしたり(これが本当に贅沢でエロいので、全ての3Pに入れてほしいです)顔舐めたりしてきて、さつき芽衣さんの方に意識が向きません。一方で沙月恵奈さんと対峙しているときは姉妹でキスをし始めたりともう何でもありです。

また、初め2チャプターはそれぞれと1対1でHをしますのでお得感ありますし、恥ずかしながら今までさつき芽衣さんと対峙したことがなかった私にとっては一種の取説的な立ち位置となっており、有難い粋な計らいです。

(欲を言えばですが、後半2チャプターでは圧倒的に沙月恵奈さんの方が強いので、1対1のときも同じ傾向にする、もしくはあえて沙月恵奈さんとは私側に主導権を持たせるといった違いがあると、その後の取り合いでギャップが強くなってよりエロくなるのかなと感じました。)
(加えて、さつき芽衣さんと私の年齢関係をはっきりしていただくとより没入感が強くなると思いました。)

いずれにせよ、各メーカーが品質の高いVRを出しておりますが、やはり「抜けるVRを作る」ことに関してはKMPさんが数歩先んじているなと。主導権を握るのが上手いキカタンの女優さんは多いと思いますので、違う女優の組み合わせで見てみたいです。

推薦作品 4
ジャケット画像【VR】漫画研究会の後輩にエロマンガのモデルになってもらい… キャラになりきって大胆誘惑してくる後輩と作画そっちのけコスエッチ! 佐藤ののか

メーカーSODクリエイト

監督ジーニアス膝

出演佐藤ののか

得票数2   (他のレビューを見る

推薦理由:この作品は佐藤ののかさん以外で成立しえない、脚本や設定と女優が見事にマッチした作品だと感じたから

私は漫研に所属していて、同人イベントに向けエロ漫画を描いているもスランプ中。部員はどうやら私と佐藤ののかさんだけ。部室豪華すぎ!
佐藤ののかさんは一人称が「佐藤」のいかにもヲタクっぽい女子です。

(失礼なのは百も承知で言うと)佐藤ののかさんは他の女優さんと比べてプロポーションが秀でているわけではないと感じていますが、だからこそダサめの緑色のジャージが浮いておらず、少し濃い目の化粧や粘度高めの声も含めて「ヲタク女子のステレオタイプ」とずれていません。
また、目線を明後日の方に向けながら早口で作品の愛を語っているサマはまさにヲタク女子であり、10-15分ノーカットでそれを演技し続けていてただ感心してしまいます。

そして私の漫画制作をサポートするために、キャラクター「ミコたん」のコスプレ衣装を実際に着るというド級のエロ漫画展開。無意識かもしれませんが、「ミコたん」として私に接するときは目線がバッチリ合うようになり、キャラクターに扮しようとしている姿勢が私には非常に好印象です。

色々していく内に私が童貞で、製作している漫画の主人公と同じであることに気が付き、アプローチ(?)が増々積極的になります。今は「ミコたん」として、それとも「後輩」として話しているのかの境界線が非常に曖昧で、彼女の心が揺れ動いているのが妙です。
『しかも主人公はミコたんの好きな人になっちゃう』このセリフは漫画の設定案ではなく、漫画の主人公=私、ミコタン=後輩(佐藤ののかさん)に重ね合わせた上でただの願望、というか事実になっていて最高です。

人類みな望んでいるように、徐々に後輩としての面が色濃くなっていくものの、衣装を最後まで着続けているおかげで「私の漫画制作の手伝いをする」という当初の目的が彼女の頭からなくなっていません。加えて、恐らく彼女自身も男性経験があまりないと思われるのですが(願望)、その割には非常に積極的なプレイに関しても「ミコタンはそういう設定だから、彼女なりにその役を全うしようとしている」と考えることが可能です。

最後のチャプターは騎乗位のみですが、通常・スパイダーがバランスよく織り交ぜられていて飽きがこないのもGood。セリフ回しも素晴らしく、『2140年から来たミコは色々な童貞とHしたけど先輩が一番』と目線が混同し始めてから次第に一人称が「佐藤」に変わり、最後は『先輩本人が一番大好きです』と告白してキスをするのはエロすぎる。心情推移の読解問題として中学入試に出せそうです。

Hした後は申し訳なさそうに目をそらしながら話す「後輩」に戻っており、そこのギャップにもグッと来ました。ここ、当初の設定にしっかり回帰できずに矛盾が生じてしまったり、そもそもHして一言二言で終了したりする作品も多いと思います。

「憧れの好きな先輩がスランプに陥ってしまったから、少しでも力になるために自分がコスプレ衣装を着る」というもりもりの設定で、下手したら違和感だらけの、コスプレした後輩とセックスするだけの作品になってしまいかねないのに、脚本と佐藤ののかさんの芝居のおかげで非常に楽しめました。

他にもHをしているときの佐藤ののかさんはめちゃめちゃ喘いでいますが、部員が2人しかいないという設定が上手い具合に生きていて、「他に誰か来ないのか」と没入感が阻害されることはほとんどありません。
ホテルや自宅等に場所を変えるとよりいいのでしょうけど、そうすると今度は「Hをする」というのが前面に来てしまって「私の漫画制作の手伝いをする」という目的から大幅に逸脱してしまいかねません。難しい…

少し逸れてしまいましたが、「すごさ」という意味では頭一つ抜けている作品で、VRヘビーユーザーには間違いなく刺さるはずです。佐藤ののかさん、ガッツがあって本当に素晴らしい女優さんですね。
SODさん、ぜひ続編をお願いします。新しいキャラクターとしてでも、イチ後輩としてでも、佐藤ののかさんは何でもこなしてくれるはずです。首を長くして待っています。

推薦作品 5
ジャケット画像【VR】天井特化アングルVR ~思い出のおっぱい~ 小花のん

メーカーKMP

監督宮迫メンバー

出演小花のん

得票数1   (他の1票作品を見る

推薦理由:四の五の言わず綺麗な女優とHできる作品は素晴らしいと原点回帰できたから

飯食ってセックスしているだけです。収録時間の8割はセックスしています。

私個人としては、VR業界は品質がある程度担保されるようになり、プロダクト・ライフサイクル的に言えば「成熟期」に入っていると思っています。ですので、その他の部分、例えばシチュエーション等で差別化を図る作品が増えていくと考えていましたし、私自身も好きな女優さんが出ているから、というよりは見たことのない作品だから購入してみようという様に考えが変わりつつあります。

そんな中で脈絡なくセックスしているストロングスタイルに笑いましたし、体位もポピュラーなものは全て詰め込まれていてKMPさん流石だなと感心してしまいました。鏡を横に置いたバックは信じられないくらいエロい。言わずもがな、距離感や照明は何も言うことはありません。

小花のんさんという、(失礼を承知で申しあげますと)ルックスやスタイルともに万人受けする女優が出演しているからこそ、天井特化などVR業界に様々なイノベーションを起こしてきたKMPさんだからこそ成立する作品だなと思いました。

カッコつけてダラダラ書いていますが、結局はVRを視る目的は抜くことですから。エロいのが正義!

メッセージ

お世話になっております。オールタイムベストで初めて投票させていただきましたが、「自分がなぜその作品をいいと思うのか」考えることは「性欲の発散」という本能かつ衝動的行為と真逆に位置しており、個人的に面白い体験でしたので引き続き参加させていただきました。

諸事情で6月発売の作品をほとんど見ることができず、推薦した作品が5作品とかなり少なくなってしまいましたが、どの作品も自分にとっては間違いなく「すごい」と思わせてくれるもので、たとえオールタイムベストであっても推薦できるものばかりです。

目が肥えてきたからか少しの違和感でも気になるようになってきてしまいましたが、その分脚本や構成と女優の芝居が見事にマッチした作品は一際輝いて見えます。ダラダラ推薦文を書いていたらとんでもない文字数になってしまい申し訳ございませんでした。

最後に本企画を運営してくださっているぱちべえ様、素晴らしいVR作品を魅せてくれるAV女優や監督、メーカーの皆様に心より感謝申し上げます。神宮寺ナオさん、そろそろ新作をお願いします!