イング内藤さんが選んだ「すごいエロVR」 2022年下半期

沢山の名作をリリースされてきた枢木あおい×クリスタルVRタッグの作品です。
全てを観てきた訳ではもちろんありませんが、いまだ新作を観て新鮮な感動があるというのは本当に凄いです。

特に驚いたのはベッドの使い方、部屋に対するポジション取りです。
私が普段観慣れたVRですとベッド、ソファ、壁いずれにせよ正面から対峙する場合が殆どです。ですが今作は部屋の角に対面する(ベッドを斜めに使う)場面があります。

字面では分かりづらい上にだから何だと言われそうですが、このおかげなのか画面に奥行きが出て且つ何ともセックスがとても生々しく感じられるのです。
というより今作を観て、いかに日頃既定された似たような画面ばかり観ていたのかという事に気づかされました。

確かに現実では全てのコトがベッドの中心で、2人綺麗に正対し、真っ直ぐ並んで行われる訳ではないですもんね。
ハメ撮りVRにはあまり馴染みがないので、その分野では割とよくある事だったりするのかもしれませんが、非常に新鮮で目からウロコでした。

この四角四面を絶妙に崩した画面作りと、天才枢木あおいのドライブ感のある演技とが組み合わさってめちゃくちゃ生っぽいVRになっておりました。この生っぽさはカラミの内容からもジンジン感じられ、セックス中だけでなくチ○ポを抜く瞬間、その後のトロッとした時間までしっかりとここまでエロく魅せてくれるVRは初めてでした。まさにシッポまで餡子がみっちり詰まった鯛焼きのごとし。
レアなボブ色髪の枢木さんもめちゃくちゃ可愛いかったっす。

大停電の夜に、出禁の向こう側へ。
前半の嫌がり、冷たくいなす感じがとても最高で、そこからの停電になったぐらいでちょっとデレすぎじゃない？と面食らわない訳ではないが、そこはひびきさんの絶妙なブリとコスチュームのヒットによってのちに霧散する。

予想以上にグッとくるシチュエーションでした。
何がいいって中盤、完全に雪崩れ落ち没頭してる最中に明かりが復旧し、全裸のひびきさんが一瞬我に返って恥ずかしがる場面。
これがとてもいいフックになります。
ダレがちな中盤に恥じらいがもう一度くる構成の２度美味しい感じ、凄く良かったですね。
暗がりでの密着感、時折聞こえるサイレンや雷鳴の中での行為のちょっとした背徳感もいい。

お子ちゃまに手ほどき系はちょっと苦手ではあるんですが(でも数少ない熟女VRにおいてメジャーコンテンツなので甘んじて受け入れます)、今作は凄くグッときました。
ただただ優しいだけじゃなく、ちゃんと欲と変態性が感じられるのがいいですよね。
凛々子さんの表情や目にもしっかり狂気がありますし。
アングルも凄く良くて、欲に負けて少年を押し倒す叔母の圧と熱を感じます。

和室のシーンなんかのセットや照明も安っぽいところが本当になくて、こういう丁寧な作り込みが有難いんだよ！！って思います。途中で襖を閉めに行く、とかもね。そういう段取りもニクイ。VR空間のムードがグッと上がります。素晴らしい。