イズマンさんが選んだ「すごいエロVR」 2023

常に画面内に４人いて、ポジションもめまぐるしく変化するのに一瞬たりとも浮いてる人がいない、流れが自然で変な間もない、それでいて４人がそれぞれ自身のキャラクタを踏まえつつ自由に振る舞っている印象すらあって注目するキャラを変えることで４周楽しめる。
もはや達人の組手を見ている感覚がありますね。

設定自体は良くあるタイプの女の子から誘惑される流れの作品・・・と思いきやこの二人の女の子がまあとにかくエロい。
もちろんこちらを好きではあるのですが、誘惑と言うよりも自分がエッチな事したいから、というニュアンスで迫ってくる。
可愛らしい見た目で獰猛な肉食獣。捕食される快感を堪能できます。

前半の嫌がり方が結構強めで悪態も的確でキツめ、この女優さん上手いなーとは思いつつ、ここでそんなに強くしてしまって後半どうなるのだろうか、中盤辺りで即堕ちしてしまうのでは、などという心配がまったく杞憂に終わる素晴らしいクオリティ。

個人的に「堕ち」作品で一番重要だと思っている「嫌がり」と「気持ちいい」の天秤がしっかりとグラデーションを経て傾いていく流れをテンポよく表現。それに応えきる千石もなかさんも凄いです。

叔父と姪、と言う基本の関係性に、複雑な家庭事情を組み込むことでラブラブな恋人のような要素、女の子側が積極的にご奉仕を迫る痴女っぽい要素、それでいて男性上位の奴隷っぽい要素を全て兼ね備えた贅沢セットを実現する天才的な設定。

そしてこの複雑な関係性のバランスを上手く取りつづけ、ベースの関係はあくまで恋人であると感じさせてくれる希咲那奈さんのすばらしい演技。
ちっぱいロリで感度の良い体、少しだけ幸薄さを漂わせる笑顔、もはや彼女ありきの設定ではないかと思える程のハマりようです。

先に言ってしまいますがこの作品、冷静に見たならそれなりに粗もあります。
図書室の作り込みも正直イマイチだし、学校の図書室のはずなのになぜかスリッパ履きだし、途中で突然カーペット引かれてるし。
ただ、冷静に見るなんて無理です。それくらいのパワーが弥生みづきさんにはあります。

演技力そのものの高さもあるし、キャラクタの作り込みがもう半端じゃない。
登場はメガネをかけてて陰キャっぽく、でも話してみると実は明るい性格でちょっとイタズラっぽい、エッチな事に興味と知識はあるが経験はない、と言うキャラクタをちょっとした表情から声のトーン、間の取り方と言ったところまで完璧に仕上げてきて、自分がどんどん作品世界に引きずり込まれて気が付けば「僕」になっているのです。この状態で冷静に作品としてのディティールが、なんてもう無理ですよ。みづきちゃん好き・・・で頭はいっぱいです。