オナヤクさんが選んだ「すごいエロVR」 2023

本作は、スロー責めと高速責めが交互に切り替わる「ギアチェン」による緩急プレイを楽しめる作品です。
本作に投票すると決めた一番の理由がこのギアチェンというシステムにあります。
『体位が頻繁に変わる作品は場面転換が多くて没入しにくい』という一方で、『同じ体位が長く続くと飽きやすくモチベーションが低下しやすい』というVRAV作品の抱えるジレンマを、このギアチェンによって自然に解決されているように感じました。

女優さんはスロー責め担当：倉本すみれさん、高速責め担当：弥生みづきさん。
こちらがプレイに没入しているタイミングで発生する唐突なギアチェン。刺激と焦らし。寝そべってチンコをおっ勃てているだけの男にかけられる「気持ちいいね」「可愛いね」「ガマン出来て偉いね」という甘い言葉の数々。
プレイこそ対照的ですが、「どすけべお姉さん」というキャラクターは共通しており、こちらとしても安心して身体を委ねることができました。

ほぼ天井特化といえるほどに体位が変わらない作品ながら、抜きやすさへのこだわりが見える一作。
ご趣味の合う皆様に、是非ともお勧めしたい作品です。

天才えなち、やはり天才なのだなと再確認した一作です。
VRAVは双方向のコミュニケーションが取れない関係上、殆どの場合、女優さんがこちらの声を聞いた体で進行します。女優さん側の想定とこちらの内心がズレてしまった場合に没入感が大きく削がれてしまう…そんな課題を「会話ナシ」とすることで解決しています。
思えば、導入部分のトークパートが苦手な方は少なくないことでしょう(自分は好きですが)。とても冴えた発想に思えますが、素人目に見ても言うは易く行うは難し。作品内で表現される様々な情報(例えば、どのようなシチュエーションで・何を求め・どのように感じ・いつ果てるのか…など)を言葉を用いずに伝えるのは、そう容易いことではないように思えます。しかし、そんな難題ですらスマートに解決してしまうのが天才えなち。終始一貫して会話ナシを貫き通すからこそ、言葉では伝えることのできない匂いや温度、息遣いまでもが強調され、こちらに伝わってくるように感じました。
誰でも出演できるといった類の作品ではないように思いますが、実力ある女優さんにより、今後同シリーズの後継作が生み出されることを期待します。